日光別荘と那須リゾート 栃木|観光地リノベが進む地域別の空き家事情
2026
7/13
💡 この記事でわかること
栃木県の空き家事情を「補助金・解体費用・売却相場・空き家バンク・活用法」の5軸でまとめた2026年最新ガイドです。県内主要8市町の解体・改修補助金は公式情報から具体額・URL付きで掲載。「日光や那須の別荘・保養所を相続したけど現地が遠い」「宇都宮なら売れるはずだが県外から動けない」という県外オーナーの方は、最後の「LINE で藤本に一言相談」までご活用ください。
栃木県は、北関東のなかでも空き家率が高めで推移している県 です。総務省の最新統計では空き家率16.9%(全国14位)、空き家数は16万4,000戸と過去最多を更新。「観光地は強い、平野部の市街地は売れる、しかし県北・県西の山間部と旧別荘地は動かない」という、3層に分かれた市場 が栃木県の実像です。
宇都宮中核都市の住宅需要は底堅く、東北道・北関東道沿いの工業集積も健在。一方、日光・那須・鬼怒川といった全国区の観光地では、バブル期に建てられた別荘・保養所が一斉に世代交代の時期を迎えています。このページでは エリア別の判断材料 を整理しました。
目次
栃木県の空き家の現状(数字で見る2026年)
総務省「令和5年(2023年)住宅・土地統計調査」によると、栃木県の空き家事情は次の通りです。
指標 栃木県 全国順位 空き家率(全体) 16.9% 14位(=高い方から) 空き家数 約 164,000戸 過去最多を更新 住宅総数 約 970,000戸 前回比 +44,000戸 前回(2018年)比 増減 +約 14,000戸 増加トレンド継続
全国平均13.8%を 3ポイント以上上回る 水準で、北関東3県(栃木・茨城・群馬)のなかでも空き家率は高め。住宅総数自体は増えているのに、空き家数も同時に増えている = 新築は建つが、古家は処分されないまま積み上がる 構造が見て取れます。
栃木県の空き家「3つの顔」
**① 県央・県南の平野部(宇都宮・小山・栃木市・佐野・足利)**:東北道・北関東道・JR沿線の人口集積地。中古市場は比較的動くが、市街地中心部では「再建築不可」「狭小地」「接道なし」の昭和築古家が滞留しやすい。
**② 県北・県西の山間部(日光・鹿沼・茂木・那珂川・大田原の一部)**:過疎・高齢化が進み、相続後に放置されるケースが多い。集落の奥まった立地では買い手探しに時間がかかる。
**③ 観光地の別荘・保養所群(日光・那須・塩原・鬼怒川・那須塩原)**:バブル期〜90年代に法人保養所や個人別荘として建てられ、現在は2代目相続の時期。利用頻度の低下と維持費負担で「売りたいが買い手がつかない」声が多い。
足利・佐野・栃木市など旧城下町・宿場町の中心市街地では、戦後の長屋型店舗併用住宅の空き家化も進行中。「観光地は別物件市場、平野部は流通市場、山間部は空き家バンク市場」 と覚えておくと整理しやすいです。
[出典: 総務省 令和5年住宅・土地統計調査 / 下野新聞 / ダイヤモンド不動産]
栃木県で使える空き家補助金(市町村別・2026年版)
栃木県は 25市町すべてで空き家バンクを設置 している自治体先進県で、市町ごとの補助制度も比較的整備されています。ただし、補助の中身は 市町ごとに窓口・上限額・条件がまったく違います 。
⚠️ 補助金は予算枠と先着順が基本
多くの市町で「年間〇件まで」「予算上限に達し次第終了」「年度ごとに条件変更」が一般的です。栃木市のように2025年度の受付が既に終了している例もあります。下表は2026年5月時点で確認できた情報ですが、申請前に必ず**市町窓口の最新告示**をご確認ください。
主要8市町の補助金まとめ
市町 解体補助 改修・活用補助 公式URL 宇都宮市 老朽危険空き家除却 上限70万円 (除却費 or 延床×11,000円のいずれか低い方の2/3) 空き家再生支援事業あり 宇都宮市公式 小山市 特定空家 上限50万円 / 準特定空家 上限30万円 — 小山市公式 栃木市 倒壊おそれ 解体費1/2・上限50万円 /老朽 上限25万円(※令和7年度受付終了) 空き家バンク連動の改修補助あり 栃木市公式 佐野市 特定空家等除却促進事業(市認定が前提) — 佐野市公式 足利市 特定空家等解体費 上限50万円 (工事費1/2) 空き家バンク改修費補助あり 足利市公式 日光市 空家等除却費 上限50万円 (経費1/2) 空き家バンク登録物件のリフォーム 上限50万円 (1/2以内) 日光市公式 那須塩原市 — 空き家バンク登録物件リフォーム 上限50万円 /居住誘導区域内は 上限70万円 那須塩原市公式 鹿沼市 危険空き家除却補助あり 空き家バンク連動の改修補助あり 栃木県住宅協会まとめ
ポイント:栃木県の補助金は「県南=特定空家除却」「県北=バンク連動改修」で性格が違う
宇都宮市・小山市・栃木市・佐野市・足利市 は特定空家・老朽危険空家の解体補助が中心 (市街地の倒壊リスク対応が背景)日光市・那須塩原市・鹿沼市 は空き家バンク登録を前提とした改修・活用補助 に注力(移住促進・観光地再生がテーマ)宇都宮市の上限70万円 は栃木県内で最も手厚い解体補助のひとつ解体したいなら県南の市街地、活用したいなら県北の観光地、で動き方が変わります。LINE で物件の所在地と状態を伝えていただければ、最適な制度をご紹介します。
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栃木県ならではの空き家活用法(観光地・北関東交通要衝・歴史産業地)
栃木県の活用ルートは、エリアによって戦略が大きく分かれます。
栃木県の3つの活用ルート
① 観光地リゾート活用(日光・那須・鬼怒川・塩原) :別荘・保養所の中古市場が成立しており、那須エリアでは400万円台〜2,500万円超まで広い価格帯で流通。温泉引き込み可能物件、ログハウス、リゾート別荘専門業者のルートあり。コロナ後のワーケーション需要で「中古別荘+テレワーク用リノベ」のニーズが回復傾向。② 交通要衝型の事業用活用(宇都宮IC・佐野IC・栃木IC周辺) :東北道・北関東道のIC近接地は、倉庫・小規模工場・物流拠点としての引き合いがある。住宅用途として売れにくくても、事業用地として動かせるパターン。佐野は東京から1時間で物流適地として注目。③ 歴史産業地の古民家活用(益子・真岡・大谷・栃木市蔵の街) :益子焼・大谷石採掘地・栃木市の蔵造り町並みなど、観光資源と一体化したエリアでは、古民家カフェ・ゲストハウス・工房付き住居としての価値が出る。栃木市の「あったか住まいるバンク」は移住者と古民家のマッチング事例が多い。
特筆すべきは 栃木県が県主導で「とちぎ暮らし 住まいネット」を整備 している点。県内25市町のバンクを横断検索できるポータルが整っており、移住希望者の入り口として機能しています。栃木県全体で 移住支援金 最大100万円+αの制度 も用意されており、空き家オーナー側にとっても「買い手・借り手の母数が増える」追い風になっています。
那須エリアでは、別荘地内の温泉付き物件・ログハウス・古民家など 「都内からアクセス2時間台」の遠隔ワーケーション需要 が定着しつつあり、コロナ前と比べて中古別荘市場は回復基調です。
[出典: 栃木県移住・定住促進サイト / 栃木県住宅協会 / 那須エリア中古別荘専門業者]
栃木県の解体費用相場
栃木県は 全国平均レベル〜やや低めの解体費 で推移しています。
エリア 木造解体 坪単価 30坪換算 栃木県全体(一般的目安) 約 20,000〜30,000円/坪 約 60万〜90万円 県内戸建てレンジ(業者見積ベース) 27,000〜48,000円/坪 約 81万〜144万円 宇都宮市・市街地密集地 35,000〜50,000円/坪 約 105万〜150万円 県北・那須郡など郊外 20,000〜30,000円/坪 約 60万〜90万円
全国平均の 坪3万〜5万円 と比べると、栃木県は郊外〜地方都市の標準的なレンジ に収まります。都心圏(神奈川 約3.7万円/坪)に比べると、同じ30坪木造でも 40〜50万円安く済む ケースが珍しくありません。
栃木県内で解体費が変動する要因 は4つ:
**重機搬入のしやすさ**(接道4m以上かどうか)— 山間部は重機搬入が困難で割高化
**廃材運搬距離**(県北の山間部から最寄り処分場までの移送費)
**アスベスト含有建材の有無**(昭和55年以前の建物は事前調査が必要)
**冬季の凍結・降雪**(県北・日光・那須は12〜3月の工期延長リスク)
別荘地での解体は 重機搬入の制約・別荘地管理会社との調整・浄化槽撤去 など追加要件が出やすく、平地の住宅地より割高になりがちです。
[出典: 解体無料見積ガイド / クラッソーネ / Cri-Kai]
栃木県の中古戸建て売却相場
栃木県は エリアによって相場が3倍以上変動する 県です。
エリア 中古一戸建て売却相場 栃木県全体 平均売却額 約 1,785万円(築23年) 栃木県全体 売却中央値 約 1,615万円(築29年、土地225㎡) 宇都宮市 約 2,478万円(坪71万円、10年前比 +4.5%) 宇都宮市 中央値 約 2,100万円(築25年、土地200㎡) 那須塩原市・別荘地 400万〜2,580万円(広い価格帯) 県北山間部・集落奥地 100万〜500万円(売却に時間がかかるレンジ)
宇都宮市は北関東の中核都市として相場が底堅く、流動性も比較的高い のが栃木県の最大の強み。一方、県全体の中央値は1,615万円と全国平均よりやや低めで、県北・県西・別荘地では「売却までの期間が長い」現実 があります。
那須・日光の別荘地では「相続したものの維持費(管理費・固定資産税・浄化槽メンテ)だけで年20万円以上かかり、売却を急ぎたい」というご相談が増えています。バブル期の購入価格と現在の市場価格には大きな乖離があり、「いくらで売れるか」より「いつまでに動かせるか」 で判断する局面も少なくありません。
⚠️ 別荘・保養所は「固定資産税の住宅用地特例」が効かないケースに注意
居住実態のない別荘は、住宅用地の特例(小規模住宅用地で固定資産税1/6)が適用されず、**通常の宅地として満額課税** されることがあります。「相続したけど年に数回しか行かない」状態だと税負担が重くのしかかります。維持コストの試算は早めに行ってください。
[出典: SUUMO 栃木県相場 / ダイヤモンド不動産 / GMO不動産査定]
栃木県の空き家バンク
栃木県は 25市町すべてがバンクを設置 している自治体先進県。県も「とちぎ暮らし 住まいネット」で横断検索ポータルを運営しており、移住希望者にとっての入り口が整っています。
栃木県の空き家バンク窓口
とちぎ暮らし 住まいネット(県統合ポータル) : 栃木県公式 — 25市町のバンクを横断検索栃木県移住・定住促進サイト : tochigi-iju.jp — 移住支援金 最大100万円+α情報栃木県空き家バンクガイド(県宅建協会) : tochitaku.or.jp — プロ仲介と空き家バンクの併用窓口栃木市「あったか住まいるバンク」 : tochigi-akiya.jp — 栃木市独自の老舗バンク主要市町独自バンク : 宇都宮市・小山市・佐野市・足利市・日光市・鹿沼市・那須塩原市・大田原市・矢板市・さくら市・茂木町ほか全25市町
宇都宮市・小山市など中核都市の物件は、空き家バンクではなく不動産仲介市場 での売却が現実的なケースが多いです。一方、県北・県西・観光地周辺の物件は バンク登録+市町の改修補助 をセットで活用するのが王道。日光市・那須塩原市の 空き家バンク登録物件リフォーム補助 最大50〜70万円 は、買い手側にも刺さる強い武器になります。
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