美濃と飛騨 岐阜の空き家|白川郷合掌造りなど世界遺産エリアの活用

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💡 この記事でわかること

岐阜県の空き家事情を「補助金・解体費用・売却相場・空き家バンク・活用法」の5軸でまとめた2026年最新ガイドです。県内主要8市町村の解体・改修・移住補助金は公式情報から具体額・URL付きで掲載。「美濃の実家を相続したが県外に住んでいる」「飛騨の古民家を空き家のまま持て余している」という県外オーナーの方は、最後の「LINE で藤本に一言相談」までご活用ください。

岐阜県は、全国平均よりやや高い空き家率(16.06%、全国21位) で、令和5年の住宅・土地統計調査では全国平均13.84%を約2ポイント上回りました。中部圏としては愛知・三重より高め、長野や山梨と並ぶ水準です。

ただし、その内訳は 南北で完全に二極化。岐阜市・各務原市など美濃南部の都市部では市場流通が成立する一方、飛騨北部や山間部では「売り出しても買い手がつかない」物件が増えています。「岐阜なら売れる」「岐阜は売れない」のどちらも半分正解、半分間違い。このページでは 美濃 vs 飛騨のエリア別判断材料 を整理しました。

目次

岐阜県の空き家の現状(数字で見る2026年)

総務省「令和5年(2023年)住宅・土地統計調査」によると、岐阜県の空き家事情は次の通りです。

指標岐阜県全国順位
空き家率(全体)16.06%21位
全国平均13.84%
中部圏内位置愛知(11.6%)・三重(15.2%)より高め
前回(2018年)比わずかに増加傾向

岐阜県は全国平均より高めの空き家率で、東濃・中濃・飛騨地域では特に放置空き家が目立ちます。県全体としては「都市部の市場流動性は維持されつつ、山間部で急速に増えている」のが実態です。

岐阜県の空き家

集積エリア(空き家率の高い市町村の傾向)

岐阜県内で空き家率が高い傾向にあるのは主に 飛騨地域・東濃山間部 です。

エリア区分代表市町村特徴
飛騨北部(豪雪地帯)高山市・飛騨市・白川村冬季劣化が早く、解体費も割高
東濃山間部中津川市・恵那市・郡上市中山道宿場町・古民家比率が高い
西濃北部揖斐川町・関ケ原町山間集落で買い手が見つかりにくい
美濃焼産地多治見市・土岐市・瑞浪市工房付き町家が独特の流通市場を形成
美濃南部(都市部)岐阜市・各務原市・大垣市名古屋通勤圏で流動性高め

逆に 岐阜市・各務原市・大垣市・羽島市 は名古屋への通勤圏として住宅需要が安定しており、空き家化前に売却できる物件も多くあります。「美濃南部 vs 飛騨・東濃山間部」の構図 で、戦略がまったく違うのが岐阜県の特徴です。

[出典: 総務省 令和5年住宅・土地統計調査 / ダイヤモンド不動産 / OKB総研]

岐阜県で使える空き家補助金(市町村別・2026年版)

岐阜県は 市町村ごとに補助制度を運営 しており、県は窓口紹介とポータル誘導が中心です。実際の補助金は 市町村ごとに窓口・上限額・条件がまったく違います。特に飛騨地域は雪国仕様の解体費を考慮した手厚い制度が目立ちます。

⚠️ 補助金は予算枠と先着順が基本

多くの市町村で「年間〇件まで」「予算上限に達し次第終了」「年度ごとに条件変更」が一般的です。下表は2026年5月時点で確認できた最新情報ですが、申請前に必ず**市町村窓口の最新告示**をご確認ください。岐阜市の不良空き家除却補助金は令和7年5月19日に受付開始したばかりで、年度途中で予算到達するケースもあります。

岐阜県の市役所と空き家補助金

主要市町村の補助金まとめ

市町村解体補助改修・移住補助公式URL
岐阜市不良空き家除却 上限50万円(除却費の1/2)空き家バンク登録物件のリフォーム支援あり岐阜市公式
高山市危険空家除却 上限100万円(1/2)/一般空家解体 上限20万円飛騨高山ふるさと暮らし・移住促進補助あり高山市公式
郡上市危険空家解体撤去 上限50万円(1/2)空き家活用改修 上限30万円(1/3)/家財道具処分費補助あり郡上市公式
多治見市空き家再生補助金(市外居住者の転入要件あり)多治見市公式
関市空き家情報バンクリフォーム補助金(バンク登録物件対象)関市公式
中津川市危険空家除却補助制度あり空き家バンク登録物件改修補助あり中津川市移住ポータル
白川村空き家賃借料補助 月額上限15,000円×最長3年/購入費補助 上限100万円(1/3)白川村公式
大垣市・各務原市各市の建築指導課にて個別対応移住・子育て世帯向け住宅取得補助あり各市住宅課にて確認
ポイント:岐阜県の補助金は「飛騨=解体」「美濃=改修・流通」で性格が違う

  • 飛騨地域(高山・郡上・飛騨市・白川村)解体・危険空家除却補助が手厚い(雪害による急速劣化と倒壊リスクが背景)
  • 美濃地域(多治見・関・中津川・恵那)空き家バンク連動の改修・活用補助に注力(古民家の二次流通促進が狙い)
  • 白川村は世界遺産・合掌造り保全のため長期賃借型の独自スキームが成立

解体したいなら飛騨、活用したいなら美濃、で動き方が変わります。LINE で物件の所在地と状態を伝えていただければ、最適な制度をご紹介します。

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岐阜県ならではの空き家活用法(古民家・町家・合掌造り)

岐阜県の活用ルートは、エリア特性によって戦略が大きく変わります。観光・伝統建築の文脈で 全国でも特に活用余地の広い県 です。

岐阜県の空き家活用法
岐阜県の4つの活用ルート

  • ① 名古屋通勤圏の賃貸転用(岐阜市・各務原市・大垣市・羽島市):JR岐阜・名鉄岐阜から名古屋まで約20分、名古屋通勤層の戸建て賃貸ニーズが安定。築20〜30年でも適切なリフォームで月8〜10万円の家賃が成立するエリアあり。
  • ② 飛騨高山・郡上八幡の町家ゲストハウス/民泊:高山市三町、郡上八幡の城下町は外国人観光客需要が回復しており、古い町家を一棟貸し宿・ゲストハウスへ転用する事例が増加。高山市は中心市街地活性化補助で改修費の一部補助あり。
  • ③ 白川郷・五箇山周辺の合掌造り保全活用:白川村は世界遺産集落の保全を目的に独自の賃借料・購入費補助を運営。茅葺き屋根の維持コストは高いが、文化的価値の高い物件は買い手・借り手のネットワークが成立中。
  • ④ 中山道宿場町・美濃焼産地のリノベーション:中津川市・恵那市の馬籠宿・落合宿、多治見市・土岐市の窯元町は「古民家+工房+ギャラリー」型のクリエイター移住者ニーズあり。空き家バンクと改修補助の組み合わせが効く。

特筆すべきは 白川村の独自スキーム。世界遺産・合掌造り集落の保全は通常の市場原理が働きにくいため、村が 賃借料を月額最大15,000円×3年補助、購入費は上限100万円補助 で定住誘致しています。茅葺き屋根の葺き替え費用(数百万円〜)は別途必要ですが、文化財級物件を「移住者に託す」流れを制度化している全国でも稀な事例です。

中津川市では空き家バンクが定住情報ポータル「中津川に住もう!」として独自運営されており、馬籠宿エリアの古民家が継続的に流通しています。多治見市・土岐市の 美濃焼窯元町 では、廃業した工房付き町家が「クラフト系移住者」向けに動くケースが定着してきました。

[出典: 高山市公式 / 白川村公式 / 中津川市移住ポータル]

岐阜県の解体費用相場

岐阜県は 全国平均並み〜やや割高 の解体費で、特に飛騨地域は雪国仕様の難工事で上振れする傾向があります。

岐阜県の解体費用相場
エリア木造解体 坪単価30坪換算
全国平均(木造)30,000〜50,000円/坪90万〜150万円
岐阜県平均(木造)32,000〜49,000円/坪約 95万〜150万円
岐阜市の事例約 31,200円/坪約 94万円
飛騨地域(高山・郡上・飛騨市)35,000〜55,000円/坪105万〜165万円
合掌造り・大型古民家60,000円/坪〜180万円〜

2024年時点で木造解体の坪単価は2020年比で 約10%値上がり しており、岐阜県も例外ではありません。

飛騨地域で高額になる理由は4つ:

  • 冬季(11月〜3月)は積雪・凍結で工事中断、工期が伸びる
  • 山間部で重機搬入路の確保が難しく、手壊しの割合が高い
  • 茅葺き・分厚い梁などの古民家は廃材分別に時間がかかる
  • 産廃処分場までの運搬距離が長い(中津川・郡上・白川などは特に)

裏を返せば、岐阜市・大垣市・各務原市など平野部の戸建てなら全国平均レベルの坪単価で済む ケースが多いです。複数業者から見積もりを取って比較することが、特に岐阜県では重要になります。

[出典: 解体無料見積ガイド / 解体の窓口]

岐阜県の中古戸建て売却相場

岐阜県は 価格帯が手頃で、エリア間格差が大きい のが特徴です。

岐阜県の中古戸建て売却相場
エリア中古一戸建て売却相場補足
岐阜県全体約 1,490万円建物115m²・土地206m²・築31年(中央値)
岐阜市約 1,600万円名古屋通勤圏で需要安定、築30年中央値
各務原市・大垣市1,500〜1,800万円帯子育て世帯の戸建てニーズあり
多治見市・土岐市1,000〜1,400万円帯美濃焼産地、駅近物件は底堅い
高山市(市街地)1,200〜2,000万円帯観光地需要で町家は希少価値あり
郡上市・中津川市山間部300〜800万円帯空き家バンク経由で動くケースが中心

岐阜県全体の売却価格相場は2026年4月時点で前年比99.4%とほぼ横ばいで推移しています。美濃南部(岐阜・大垣・各務原・羽島)は流動性が比較的高い 一方、飛騨北部・山間集落では売却まで1年以上かかるケースも珍しくありません。

⚠️ 「売れない」と諦める前に空き家バンクと買取業者を併用

飛騨・山間部の物件は通常の仲介ルートだけでは買い手が見つかりにくいですが、空き家バンク登録+古民家専門業者+移住希望者ネットワーク を組み合わせると動くケースがあります。価格を下げる前に流通チャネルを増やすことを優先しましょう。

[出典: SUUMO 岐阜県相場 / 岐阜市相場]

岐阜県の空き家バンク

岐阜県は 県統合ポータルが弱く、市町村単位での運営 が主流です。県の移住ポータル「ふふふぎふ」が情報集約していますが、実際の物件登録・問い合わせは各市町村窓口経由になります。

岐阜県の主な空き家バンク窓口

  • 岐阜県移住ポータル「ふふふぎふ」: 住まいを探す — 県内市町村の空き家情報を集約
  • 岐阜市空き家バンク: アットホーム提携 — 県内最大都市の物件を網羅
  • 高山市 空き家バンク: 飛騨高山ふるさと暮らし応援メニューと連動
  • 中津川市「中津川に住もう!」: 馬籠宿・付知エリア含む独自ポータル
  • 郡上市・揖斐川町・白川村: 各町村が独自運営、移住者向けの長期サポートあり
  • アットホーム空き家バンク(岐阜県): 大垣市・関市・恵那市など複数自治体が参画

都市部(岐阜・大垣・各務原・羽島)の物件は 空き家バンクではなく不動産仲介市場 での売却が現実的です。一方、飛騨・東濃・西濃の山間部は空き家バンク登録が事実上の必須ルート。白川村は世界遺産集落のため独自に村役場直接マッチング という運用です。

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岐阜県で空き家を相続・処分する基本フロー

岐阜県の空き家相続フロー
STEP1
相続発生

親や親族が亡くなり、空き家を相続したことを知る。

STEP2
相続登記の申請(義務化対応)

2024年4月1日から相続登記が義務化されました。相続を知った日から3年以内に法務局へ申請しないと、10万円以下の過料の対象になります。岐阜地方法務局が県内全域を管轄(高山支局・大垣支局あり)。

STEP3
物件状態の把握

県外在住で現地に行けない場合、近隣親族・地元業者・藤本などに依頼して「写真+簡易レポート」を取り寄せる。飛騨地域は冬季の積雪被害確認が必須。

STEP4
選択肢の比較

売却(仲介・買取)/賃貸/空き家バンク登録/解体(補助金活用)/無料・有償引取 の中から、エリア特性に合うルートを選ぶ。古民家なら活用ルートも視野に。

STEP5
動く

専門家(司法書士・税理士)と業者のネットワークを使って、美濃南部なら最短2〜3ヶ月、飛騨・山間部は4〜6ヶ月で完了。空き家バンク経由はさらに時間がかかる場合あり。

⚠️ 飛騨地域の空き家は「雪が降る前」のアクション必須

高山・郡上・飛騨市・白川村などは11月〜3月が積雪期。屋根の雪下ろし、凍結による配管破裂、雪害による倒壊リスクがあり、**夏〜秋の間に処分方針を決めておく** ことが事実上の必須条件です。冬を一冬越すごとに物件価値が大きく下がるケースもあります。

簡易な救済として 相続人申告登記(相続人であることを法務局に申し出るだけで義務履行とみなされる制度)が利用可能です。岐阜地方法務局・高山支局・大垣支局のいずれでも申請できます。

[出典: 岐阜地方法務局 / 法務省]

岐阜県の空き家相談先一覧

岐阜県の空き家相談先
公的な相談窓口

  • 岐阜県 住宅課(空家等対策):県内市町村の取り組み状況の取りまとめ・相談窓口紹介
  • 岐阜県移住ポータル「ふふふぎふ」:移住・空き家活用の総合案内
  • 各市町村の建築指導課・住宅政策課:補助金申請・空き家バンク登録の実務窓口
  • 岐阜地方法務局(高山支局・大垣支局含む):相続登記の支援・無料相談
  • 岐阜県司法書士会:相続・名義変更の無料相談(要予約)
  • 岐阜県宅地建物取引業協会:売却・賃貸の仲介業者選定の相談

個人で相談したい方へ

藤本(空き家処分・活用ナビ運営)は、全国の空き家所有者から個人ベースで相談を受けています。岐阜県の物件についても、これまでに「県外オーナー × 飛騨の実家を相続したが冬季に現地確認できない」「美濃焼産地の工房付き町家をどう動かすか分からない」「中山道沿いの古民家を残したいが維持できない」といったケースを多数対応してきました。

大手不動産業者が扱いにくい物件(築古・山間部・接道なし・茅葺き古民家・合掌造り)こそ得意領域。LINE のひとことで OK、急かしません。状況整理から一緒に考えます。

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岐阜県の空き家でよくある質問

県外在住で物件を見に行けません。それでも相談できますか?

はい、むしろそういう方こそご相談ください。藤本が直接現地に伺うか、地元の連携業者から写真・簡易レポートをお取り寄せします。LINEで状況をお伝えいただければ、次に何をすべきか整理してお返事します。飛騨地域の場合は冬季(11月〜3月)を避けた現地確認をご提案することが多いです。

飛騨の古民家、買い手がつかないと諦めかけています

古民家は通常の仲介ルートでは流通しにくいですが、空き家バンク+古民家専門業者+移住希望者コミュニティのルートに乗せると動くケースがあります。郡上市・高山市は移住補助も手厚く、状態次第では「ほぼ無料譲渡+移住者負担で改修」というスキームも成立します。価格を下げる前に流通チャネルを増やす方が結果的に手元に残る金額が大きくなることも多いです。

白川村や郡上八幡の合掌造り・町家を相続しました。どうすれば?

文化財級の建物は通常の不動産取引と全く別のルートが必要です。白川村は村役場が直接マッチングを行っており、世界遺産集落の保全活用が制度化されています。郡上八幡・高山三町なども町並み保存条例があり、解体には事前協議が必要なケースも。まず藤本に状況をお伝えいただければ、適切な窓口へのご案内が可能です。

岐阜市の戸建てなら売れますか?

立地・状態・接道条件次第ですが、岐阜市・各務原市・大垣市は名古屋通勤圏として住宅需要が安定しています。築30年の中央値で1,600万円台が成立しており、適正価格で売り出せば数ヶ月で買い手がつく可能性が高いです。ただし接道のない狭小地・再建築不可物件、または木曽川・長良川の水害ハザード区域内は別問題。状況を見せていただければ判断できます。

まとめ:岐阜県の空き家、こう動かす

  1. まずエリア特性を見極める(美濃南部=都市市場 vs 飛騨・山間部=バンク+活用 で戦略が変わる)
  2. 市町村の補助金を確認(飛騨=解体、美濃=改修・移住、で性格が違う)
  3. 物件状態を客観的に把握(県外なら写真+レポートを依頼、飛騨は冬季前が鉄則)
  4. 売却・賃貸・解体・活用の選択肢を比較(藤本が一緒に整理)
  5. 動く(美濃南部 2〜3ヶ月 / 飛騨・山間部 4〜6ヶ月)

「相続したけど、どこから手をつければいいかわからない」という段階で大丈夫です。状況整理から一緒に始めましょう。

💬 岐阜県の空き家、LINE で一言ご相談ください

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この記事を書いた人

大阪出身の38歳。
日本全国にいる空き家の扱い・処分にお困りの方々に空き家の有効活用する方法をご提案しています。
趣味は旅行とワインです。

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