💡 この記事でわかること
石川県の空き家事情を「補助金・解体費用・売却相場・空き家バンク・活用法」の5軸でまとめた2026年最新ガイドです。県内主要市町の解体・改修補助金は公式情報から具体額・URL付きで掲載。能登半島地震(2024年1月)の公費解体制度や、金沢市の金澤町家活用補助など、石川県ならではの制度も解説。「相続したけど現地に行けない」「能登の実家をどうすべきか悩んでいる」という県外オーナーの方は、最後の「LINE で藤本に一言相談」までご活用ください。
石川県は、能登半島地震(2024年1月)後に空き家事情が大きく変動した県です。総務省の最新統計では空き家率15.60%(全国26位)、前回調査から +8,600戸(+11.1%)。地震被害と人口減少が重なり、加賀(金沢・小松・白山)と能登(七尾・輪島・珠洲)で 空き家の意味合いがまったく異なる 状況です。
「金沢市内なら売れる」「能登は公費解体ルートが使える」など、エリアごとに動かし方が変わります。加賀×能登の二極構造 を踏まえて整理しました。
石川県の空き家の現状(数字で見る2026年)
総務省「令和5年(2023年)住宅・土地統計調査」によると、石川県の空き家事情は次の通りです。
| 指標 | 石川県 | 全国順位 |
|---|---|---|
| 空き家率(全体) | 15.60% | 26位 |
| 空き家数 | 約 86,400戸 | — |
| 前回(2018年)比 増減 | +8,600戸(+11.1%) | (増加傾向) |
| 全国平均との差 | +1.8ポイント | (平均より高い) |
全国平均13.84%をやや上回り北陸3県で最高水準。地震被害により調査時点以降もストック増加と見られます。

集積エリア(空き家率の高い市町村)
| 市町 | 空き家率の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 珠洲市 | 約24.5% | 能登半島先端、地震被害甚大 |
| 輪島市 | 県平均を大きく上回る | 朝市・輪島塗の町、公費解体進行中 |
| 七尾市 | 県平均を上回る | 能登中部、古民家多数 |
| 加賀市 | 県平均並み〜やや高い | 温泉街の旅館・別荘空き家あり |
| 金沢市 | 県平均を下回る | 都市部、流動性高い |
| 野々市市・かほく市 | 県内最低水準 | 金沢通勤圏、住宅需要強い |
金沢都市圏(金沢・野々市・かほく)と能登(七尾・輪島・珠洲)の完全二極化が石川県の特徴で、戦略はまったく違います。
[出典: 総務省 令和5年住宅・土地統計調査 / ダイヤモンド不動産 / スマイティ]
石川県で使える空き家補助金(市町別・2026年版)
石川県は 県統合の解体・改修補助は限定的 で、市町ごとの制度が中心。県は「いしかわ空き家情報ナビ」「県空き家総合相談窓口」で情報提供を担います。
⚠️ 補助金は予算枠と先着順が基本
多くの市町で「年間〇件まで」「予算上限に達し次第終了」「年度ごとに条件変更」が一般的。下表は2026年5月時点の最新情報ですが、申請前に必ず**市町窓口の最新告示**をご確認ください。能登被災建物は別途「公費解体制度」が優先適用されます。

主要市町の補助金まとめ
| 市町 | 解体補助 | 改修・活用補助 | 公式URL |
|---|---|---|---|
| 金沢市 | 危険老朽空き家 上限50万円(防災区域・狭小地・無接道地は70万円)/所有者調査費 上限5万円 | シェアハウス活用 改修費上限100万円+動産処分10万円 | 金沢市公式 |
| 金沢市(町家) | — | 金澤町家 修復・改修補助/重伝建は外観修復最大8割 | 金澤町家情報館 |
| 小松市 | 危険空き家解体 5,000円/㎡・上限50万円(市内業者要件) | 空き家有効活用奨励金 | 小松市公式 |
| 加賀市 | 解体工事費 2/5・上限50万円 | 温泉地空き家活用支援あり | 加賀市公式 |
| 白山市 | 補助制度あり(要問合) | 改修補助あり/空き家バンク連動 | 白山市公式 |
| 能美市 | 旧耐震(S56以前)上限10万円/老朽空き家 1/2・上限50万円(市内業者+5万円) | — | 能美市役所 |
| 七尾市 | 公費解体制度(地震被災建物・自己負担なし) | 移住支援金(県制度連動) | 七尾市公式 |
| 輪島市 | 公費解体制度(R7.5月で申請受付終了) | 空き家データベース運営 | 輪島市公式 |
- 金沢市は金澤町家の修復・改修補助が極めて手厚い(重伝建地区は外観修復最大8割)。県外オーナーでも申請可能。
- 能登6市町(七尾・輪島・珠洲・志賀・穴水・能登)は地震被災建物の公費解体が最優先。自己負担なしで解体できる稀有な制度。
- 小松・加賀・白山・能美は解体補助(上限50万円前後)が中心。市内業者要件が付くケースが多い。
金沢の町家なら保全、能登の被災家屋なら公費解体、加賀・小松なら通常の解体補助、で動き方が変わります。LINE で物件の所在地と状態を伝えていただければ、最適な制度をご紹介します。
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石川県ならではの空き家活用法(町家・観光地リノベ・能登復興)
石川県の活用ルートは、エリア特性が際立っています。

- ① 金澤町家リノベ(金沢中心市街地):ひがし茶屋街・にし茶屋街・主計町周辺で、町家を「店舗付き住宅」「ゲストハウス」「カフェ」へ転用するルートが確立。重伝建地区は外観修復に最大8割の補助、金澤町家情報館の仲介ルートも整備されています(県外オーナーも申請可)。
- ② 温泉地・観光地の古民家宿(加賀・能登):加賀温泉郷(山代・山中・片山津・粟津)、和倉温泉、輪島朝市周辺で、旅館・民宿の住宅転用や一棟貸し宿への転用需要が継続。インバウンド回復で観光地リノベは堅調です。
- ③ 能登エリアの定住支援活用:移住支援金(東京23区から世帯100万円+子ども1人30万円加算)が継続運用中。被災していない物件は空き家バンク経由で安価に取得でき、復興フェーズの「新しい担い手」需要があります。
特筆すべきは 金沢市の「金澤町家」制度。「金沢R不動産」「金澤町家情報館」「金沢古民家リサイクルの会」の3者連携で、物件発掘から改修・活用までワンストップで動けるエコシステムは全国的にも稀有です。能登エリアでは、被害が軽微な内陸部古民家を中心に 「能登復興 × 二拠点居住」 の動きも出てきました。
[出典: 金澤町家情報館 / 七尾市移住支援サイト「七尾暮らし」 / いしかわ暮らし情報ひろば]
石川県の解体費用相場
石川県は 全国平均並み〜やや安価な解体費 が中心ですが、能登エリアは廃材処分・搬出条件で割高になるケースがあります。

| エリア | 木造解体 坪単価 | 30坪換算 |
|---|---|---|
| 石川県全体(木造目安) | 約 30,000〜45,000円/坪 | 90万〜135万円 |
| 金沢市 | 約 35,000〜45,000円/坪 | 105万〜135万円 |
| 加賀・小松・白山 | 約 30,000〜40,000円/坪 | 90万〜120万円 |
| 能登(七尾・輪島・珠洲) | 約 35,000〜50,000円/坪 | 105万〜150万円 |
全国平均の 坪3万〜5万円 とほぼ同水準。能登は搬出経路長で見積が高めに出る傾向があります。
割高要因は、(1) 金沢中心市街地の重機搬入不可・狭小地、(2) 金澤町家の伝統建材(土壁・瓦・木材)分別解体、(3) 能登の搬出経路長距離化、(4) 地震被害エリアのアスベスト・瓦礫混入による追加費用、の4点です。
裏を返せば、能登被災建物については「公費解体」で自己負担ゼロ で進められる稀有な状況。半壊以上の判定が出ている物件は、市町窓口で公費解体の可否を必ず確認してください。
[出典: クラッソーネ 石川県解体相場 / 解体無料見積ガイド]
石川県の中古戸建て売却相場
石川県は 金沢都市圏は流動性あり、能登は買い手限定 という対照的な構造です。

| エリア | 中古一戸建て売却相場(目安) |
|---|---|
| 金沢市(平均) | 約 2,635万円(取引625件、平均土地244㎡、築33年) |
| 野々市市・かほく市 | 2,500万〜3,500万円(金沢通勤圏で需要強い) |
| 小松市・白山市 | 1,800万〜2,800万円 |
| 加賀市・能美市 | 1,200万〜2,200万円 |
| 七尾市 | 800万〜1,800万円 |
| 輪島市・珠洲市 | 数百万〜1,500万円(地震影響大) |
| 金澤町家(中心市街地) | 1,500万〜5,000万円超(リノベ済は高値) |
金沢市は適正価格なら半年〜1年で売却可能。一方、能登エリアは買い手が限定的 で、空き家バンク・古民家宿事業者ルート・地元工務店経由など複数チャネルの並行活用が必要です。
⚠️ 金沢の町家は「相続税評価」と「実勢価格」のギャップに注意
金澤町家は文化的価値が高く実勢価格が上振れする一方、相続税評価額は通常の路線価ベースで計算されます。「思ったより税金が高い」「思ったより売却益が出る」の両方が起きやすいエリアです。事前に税理士へ相談されることをおすすめします。
[出典: GMO不動産査定 金沢市 / LIFULL HOME’S 金沢市 / 金沢R不動産]
石川県の空き家バンク
石川県は 県統合ポータル「いしかわ空き家情報ナビ」+ 市町個別バンク の二層構造。能登エリアは特に空き家バンクの活用度が高い県です。
- いしかわ空き家情報ナビ(県統合ポータル):各市町バンク登録物件を横断検索可能。県ホームページからアクセス。
- 金澤町家情報館(金沢市):町家専門の売買・賃貸仲介。県外オーナーも登録可。
- 白山市空き家バンク:石川県宅建協会会員業者が仲介。電子申請対応。
- 七尾市空き家バンク(七尾暮らし):能登中部、古民家中心。電話 0767-53-8429。
- 輪島市空き家データベース:地震後も継続運用、移住希望者向け情報提供。
- 小松市空き家バンク:市公式サイトで物件リスト公開。
- 加賀市・能美市・志賀町・穴水町・能登町等:各市町で独自バンク運営。
- 石川県空き家総合相談窓口(石川県宅建協会):電話 076-291-2255/平日9-17時、法律・税制・売買・解体すべて対応。
金沢中心市街地・野々市・かほくは 民間仲介市場 での売却が現実的。能登エリアは 空き家バンク+県の移住支援金 の組み合わせ活用がおすすめです。
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石川県で空き家を相続・処分する基本フロー

親や親族が亡くなり、空き家を相続したことを知る。
2024年4月1日から相続登記が義務化されました。相続を知った日から3年以内に法務局へ申請しないと、10万円以下の過料の対象になります。金沢地方法務局が県内全域を管轄。
現地に行けない場合、近隣親族・地元業者・藤本などに依頼して「写真+簡易レポート」を取り寄せる。能登エリアの物件はり災証明書の有無を必ず確認(公費解体の可否判定に必要)。
売却(仲介・買取)/賃貸/空き家バンク登録/解体(補助金・公費解体)/町家活用/無料・有償引取 の中から、エリア特性に合うルートを選ぶ。
専門家(司法書士・税理士)と業者のネットワークを使って、金沢市内なら最短2〜3ヶ月、能登エリアは3〜6ヶ月(公費解体は別途)で完了。
⚠️ 能登被災建物は「公費解体」の手続き期限に注意
輪島市は令和7年5月30日で申請受付を終了。七尾市・志賀町・穴水町・能登町・珠洲市は受付継続中の場合あり。**り災証明書(半壊以上)** をお持ちなら市町窓口に至急ご確認を。期限切れだと通常の解体補助しか使えず、自己負担が数百万円単位で変わります。
簡易な救済として 相続人申告登記(法務局に申し出るだけで義務履行となる制度)も利用可能です。
[出典: 金沢地方法務局 / 石川県 被災建物の解体・撤去ページ]
石川県の空き家相談先一覧

- 石川県空き家総合相談窓口(石川県宅地建物取引業協会):電話 076-291-2255/平日9-17時、法律・税制・売買・賃貸・管理・解体すべて対応
- いしかわ空き家情報ナビ(石川県):県内市町バンクの横断ポータル
- 各市町の建築指導課・住宅政策課:補助金申請・空き家バンク登録の実務窓口
- 金沢地方法務局:相続登記の支援・無料相談
- 石川県司法書士会:相続・名義変更の無料相談(要予約)
- 金澤町家情報館:金沢市内の町家に特化した相談窓口
- 能登6市町(七尾・輪島・珠洲・志賀・穴水・能登):公費解体・地域福祉推進支援臨時特例給付金の窓口
藤本(空き家処分・活用ナビ運営)は、全国の空き家所有者から個人ベースで相談を受けています。石川県では「県外オーナー × 能登の実家が被災」「金沢の町家を相続したが活用できるか不安」「加賀温泉郷の旅館跡をどうすべきか」といったケースに対応してきました。
大手が扱いにくい物件(築古・狭小地・接道なし・被災家屋・町家・別荘地)こそ得意領域。能登の公費解体や金澤町家の補助金活用も一緒に整理できます。LINEのひとことでOK、急かしません。
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石川県の空き家でよくある質問
県外在住で物件を見に行けません。それでも相談できますか?
はい、むしろそういう方こそご相談ください。藤本が直接現地に伺うか、地元連携業者から写真・簡易レポートを取り寄せます。能登エリアは地震後の道路・立入制限もあり、現地確認は専門家任せが安全です。LINEで状況をお伝えください。
能登半島地震で被災した実家、公費解体は今からでも間に合いますか?
市町によります。輪島市は令和7年5月で受付終了、七尾市・志賀町・穴水町・能登町・珠洲市は継続の場合あり(最新情報要確認)。り災証明書(半壊以上)の有無が第一判断材料。証明書取得から伴走可能です。
金沢の町家を相続しましたが、活用すべきか売却すべきか迷っています
金澤町家は「文化資源価値」と「実勢価格」の両方が高い稀有な物件。重伝建地区なら外観修復に最大8割の補助も使え、リノベ活用ルートも有力です。相続税評価が高くなるケースもあるため、税理士と「活用 vs 売却 vs 一部売却+保有」の試算をするのが王道。金澤町家情報館や地元建築士と連携して整理します。
- まずエリア特性を見極める(金沢都市圏 vs 加賀温泉郷 vs 能登 で戦略が変わる)
- 能登被災物件は公費解体の可否を確認(り災証明書・市町窓口・期限チェック)
- 金沢町家は補助金フル活用(重伝建外観修復8割、改修・活用補助)
- 物件状態を客観的に把握(県外なら写真+レポートを依頼)
- 売却・賃貸・解体・活用・引取の選択肢を比較(藤本が一緒に整理)
- 動く(金沢 2〜3ヶ月 / 能登 3〜6ヶ月)
「相続したけど、能登の実家は地震被害でどうすればいいかわからない」「金沢の町家は売れるのか活用すべきかわからない」という段階で大丈夫です。状況整理から一緒に始めましょう。
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